東京サウンド Valve100SE アンプ修理 東京都 M様
東京サウンド Valve100SE 修理。
電源が入らなくなった故障でお預かりいたしましたが、コンデンサの絶縁不良で過電流が流れ、オーバーヒートして内部が一部焼けている状態でした。故障は右チャンネルだけでしたが、特性(性質)を揃えるため、左右チャンネル同じ部品に揃えて修理しました。
使用真空管:12AX7 / ECC83 (x2)、6L6GC(x2)
【状態および修理内容】
- カソードコンデンサの絶縁不良で、出力管に過電流が流れる状態でした。耐圧が大きいコンデンサに交換して改善しました。
- 過電流が流れてヒートした跡が見られるため、B電源用の整流ダイオードを交換しました。
- 過電流に伴い、抵抗もヒートして、亀裂が見られる状態でしたので交換しました。
- B電源用の平滑コンデンサも高熱の影響を受けて、外装スリーブの裂けや縮みが見られますので、交換しました。
- カップリングコンデンサも、熱源の近くで、基板が黒く焼けていましたので、交換しました。
- パイロットランプ(LED)が故障して、点灯しない状態でしたので、LEDを交換しました。また、交流点火されていましたので、直流化してLEDへ供給するように変更しました。
- 黒くなった基板の表面を清掃しましたが、黒ずみは落ちませんでした。しかし、ガラスエポキシ基板でしたから、影響はないと思います。
- 電源トランス、出力トランス(2個)の断線はなく、絶縁も良好な状態であることを確認しました。
- 写真は右チャンネル部分ですが、左右チャンネル同じ部品に揃えて修理しました。
以上の修理で、東京サウンド Valve100SE アンプの正常動作を確認しました。
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- 真空管アンプ修理・補修
- 2024/11/20 17:00
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