Pioneer SM-B180 真空管レシーバー修理 相模原市 S様
真空管レシーバー修理、フォノアンプ追加 Pioneer(パイオニア)SM-B180 修理・改造
1960年(昭和35年)頃、福音電気(現:パイオニア)が製造した真空管レシーバー。AMチューナーを2台搭載して、当時の『AM放送2波ステレオ受信』に対応しています。また、東洋が開発した『ひとつで2波の同調が確認できるマジックアイ』6GE12(当機は6GE12A)を搭載しています。
使用真空管: 6BE6(x2)、6BA6(x3)、6AQ8(x4)、6BM8(x4)、6GE12、5AR4
【状態および修理内容】
真空管レシーバーの主な故障は、2台搭載されているAMチューナーのうち、チャンネル1(左側)のチューナーが動作しない故障でした。
調査の結果、入力切替えのロータリースイッチや真空管ソケットに接触不良あることが分かりました。修理後ラジオが受信できるようになり、更に動作確認を進めて行くと、複数の故障があることが分かりました。
- ラジオ1受信感度低下改善修理
絶縁不良コンデンサ交換と、IFT・トリマーなど全て調整、ダイヤルズレ修正 - マジックアイ 6GE12Aが動作しない故障の修理
コンデンサ絶縁不良でAVC電圧低下:コンデンサ交換で改善 - プリアンプ(トーンコントロールアンプ)のコンデンサ全て絶縁不良で、パワーアンプへDCが漏れ出ていた故障の修理
- パワーアンプ1(左チャンネル)の真空管 6BM8 経年劣化による出力低下:出力管 新品交換
- AC電源電圧(100V-117V)切替スイッチ接触不良(時々電源が入らない故障):接点補修で改善
- ACコード引き出し部分ゴムブッシュ風化で崩れ落ちる状態:安全確保のため新品交換
【フォノアンプ追加・改造】
- フォノアンプ追加(RIAAイコライザーアンプ追加)で、クリスタルピックアップ仕様からMMカートリッジ仕様に改造
- フォノアンプ(イコライザーアンプ)専用電源追加