高1ラジオ修理 ナショナルシャシー R-1420 岐阜県 Y様
ナショナルシャシー R-1420 高1ラジオ(高周波1段つきラジオ)修理・組み替えを行いました。
ナショナルシャシー R-1420は、1940年~1943年頃、ナショナルラジオ「R-48のシャーシのみ」キットとして発売された真空管ラジオと推測。縦型キャビネットやマグネチックスピーカーは、当時流通していたものを使用して製作された真空管ラジオだと思います。
その後、修理や改造を繰り返して今に至ると思いますが、このR-1420をお預かりした時点のラインナップは、UZ-57A、UZ-57S、6Z-P1、KX-12Fとなっていました。
しかし、搭載の真空管UZ-57Aでは十分な受信感度を得る事ができなかったため、今回の修理でバリミュー管のUZ-6D6(新品)に変更しました。
R-1420はキット用シャーシのため、多種のヒーター電圧に対応する電源トランスを搭載していました。
【状態および修理内容】
配線ケーブルの風化、ほとんどのコンデンサー経年劣化、回路構成に多くの問題点が存在することから、バリコンやコイル、電源トランスなどの主要部品を除き、全てを撤去して組み替え修理を行いました。
- アース母線を新たに設置、トランスからのリード線修復
- アンテナコイル修理
- ミゼットバリコン 極版のガタ付き不良の修理
- 電源スイッチを音量調整(ボリューム)付きスイッチに交換(機能追加)
- 電源スイッチ、ダイヤル、ミゼットバリコンの各シャフト長さ調整
- 欠損していたツマミ追加(塗装)
- ピックアップ入力(外部入力)回路の追加(機能追加)
- 真空管57Aを廃止して、バリミュー管の6D6に仕様変更(受信感度アップ)
- 欠損していたシールドケースを追加(6D6)
- ACプラグ付き電源コードを交換、ゴムブッシュが風化していたため、コード止め付き樹脂ブッシュに交換
- ダイヤル目盛り版枠の外れ(縦型キャビネット)修理
真空管ラジオ修理(ラジオ組み替え)ナショナルシャシー R-1420の修理詳細は、
「真空管ラジオ修理・修復」ページでも紹介しています。是非、ごらんくださいませ。
- TAG:高1ラジオ
- 真空管ラジオ修理・補修
- 2018/07/22 11:00
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